2010/07/23

肉体は時々精神を裏切る

ある朝、目を覚ますと顔の右半分が動かなくなっていた。うがいをすると水がピューピュー漏れる。病気自慢みたいでかっこ悪いのでここには書かないつもりだったが、自分の中でなんとなく収まりがついたので書いておこう。
数年ぶりに病院に行ってみると医者は「顔面神経麻 痺」だという。疲労やストレス。オブラートに包んで遠まわしに言うが、要は不摂生が原因だということらしい。心当たりには事欠かない。「薬を飲んで安静に していれば治ります。8割ぐらいの確率で。」と、言うので、そうですか、と薬をもらって帰ってきた。実にブルージーな病気だ。

身体の一部が思うように動かなくなってみると、心と身体の一体感が希薄になる。結局の所、自分の身体も「モノ」なのだ。 僕が呼吸をし、生きているのは神様の奇跡でもなんでもなくてそれぞれの器官がそれぞれの機能を果たしているという事に過ぎない。だからある日、ちょっとし た事で故障したりもするのだ。気合バッチリのライブに限ってギターの弦が切れるみたいに。今回はたまたま顔だったが、場合によっては心臓だったかも知れな い。大げさかも知れないけれど。

僕達は当たり前の事をすぐに忘れてしまう。

多分今日は死なないけれど、多分あと100年は生きないだろう。常に全力疾走はできないけれど、試合終了の合図が必ず鳴ることは覚えておいた方がいい。



と言うわけで、身体と同じように僕を裏切り続ける、それでもかわいい「モノ」達の紹介もアップしました。

心配してくれた皆さん、ありがとう。大分動くようになりました。それと健康にはくれぐれも気をつけて。身体も大事に使えば死ぬまで使えるよ。

2004.2.18.

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