今回は料理の話。
人生の半分以上を一人で暮らしているので、結構料理とかできるんです。
どちらかと言えば、「できる」と言うより「好き」なので積極的に自炊したりするわけです。
それも別に食べたいわけじゃなくて作りたい物を。
日曜大工のお父さんが、使いもしない棚をどんどん作っちゃうように、材料を集めて作るのが楽しいだけなので、夜中の10時位からカレーを煮込んでいたりす るんです。で、できると満足して寝ちゃうの。食わずに。
しかも自分しか食わないのに人参の面取りとかキッチリしたりして。
完全にホビーです。またはある種の病気です。
さて、そんなわけで職業として料理を作っている、所謂「料理人」の友人達と料理の話なんかをしていると嬉しくてしょうがないんですが。何かすごい技とか聞き出してやろうとか思ったりして。
で、そんな中で『本当に美味いものを食っているときの人間はものすごく幸せそうな顔をする」という話になったことがあります。
確かにそれは本当にその通りで、しかも食べ物の場合、「あれは美味かったなぁ」という幸福な記憶と共に、それが物理的に自分の体の一部になっていくという 絶対的な事実があります。この事実には何もかなわない。
そういった意味では音楽なんてウンコにすらなりません。
幸福な世の中を作るのは政治家でも思想家でも芸術家でもなくて、腕のいい料理人かも知れません。
そうは知りつつも、僕もせめて誰かの幸福な記憶の一部になれるような音楽を作っていきたいなどと思うのでした。
爆音でエロでしかもブルーズなのに。
2003.11.11
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